お茶とTPP

お茶の輸入関税は基本20%だがWTO協定で17%、紅茶は12%である。

TPPは農産物の全品目の関税を完全撤廃することを目指しており、参加した場合の影響は、アメリカ、カナダ、シンガポールなどに輸出する場合は、すでに無税。なのでお茶に関しては、「TPPへの参加してもあまり影響はない」という見解である。

紅茶に関しては、少し違ってくる。海外の有名産地の紅茶には、現在でも価格で太刀打ちできないのに12%安くなると言うことは、さらに競争力が落ちてしまう。

TPPは、農業分野の問題が大きな話題にされているが、それだけではない大きな問題を含んでいる。特に保険、医療、弁護士の項目は、気づいた時には手遅れになっている可能性が大きい。例えば、遺伝子組み換え作物を日本の法律で禁止しても、TPPでは参入を阻害したということで国際司法裁判所に訴えられてしまう。アメリカに訴えられた場合、アメリカが2対1で必ず勝訴するので多額の賠償金を払わされる羽目になってしまう。

TPPで日本の原風景、アイデンティティが失われることだけは、阻止したい。

 

 

日本の紅茶 地紅茶ブーム

日本の紅茶は、1992年の生産量は、統計できないほどに落ち込んでしまった。生産量0tということである。しかしながらペットボトル「午後の紅茶」の影響もあり、紅茶の輸入量、国内消費量は平成に入っても少しずつ伸びている。

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平成元年、日本の紅茶発祥の地である静岡市丸子の村松二六氏が和紅茶復活のために立ち上がり「丸子紅茶」の生産を開始する。

日本の紅茶が衰退期になっても和紅茶を作り続けていた生産者が全国には点在していた。静岡では、昔からの製法を守り抜いている「石原園」などがあった。また「水車むら」など長年紅茶作りをしている生産者もあった。2002年第一回全国地紅茶サミットが鳥取県大山町で開催された。これ以降毎年地紅茶サミットは開催されている。2010年静岡市丸子の「駿河匠宿」を中心に開催されたサミットは、関係者が驚くほどの来場者に、改めて国産紅茶への関心の高さを知らしめた。

2000年代に入り新たに紅茶を作り始めたのは、無農薬でお茶の栽培を始めた茶園であった。新茶は良いが、2番茶では虫がつきやすく、見た目を重視している緑茶の販売では、無農薬茶は低級品に扱われてしまう。そのため、ほうじ茶などに加工するしかなく付加価値を高める為に紅茶の生産を開始した。

さらに緑茶の価格低迷により、2番茶でも売れるお茶を探していた茶農家、茶商が付加価値のある紅茶の生産を開始した。中には電話だけで製造方法を問い合わせ、商品化してしまった生産者もいる。和紅茶の商品が増えることは、喜ばしいが品質のバラツキが著しく表れてしまった。まじめな生産者は毎年、品質のレベルアップのために試行錯誤を繰り返し紅茶を生産するのだが、年により同じ茶樹からの生産でも全く味が異なった紅茶が登場してしまった。

同じ品質を望む消費者にとって、国産紅茶はインド、スリランカの紅茶には遠く及ばないというイメージを植え付けてしまった可能性がある。

現在は、ブーム初期の混沌とした状態を抜け出し、ある程度安定した味が望めるようになっている。

お茶は嗜好品であり、個別の評価は差し控えたいが、やはり紅茶品種(紅富貴、べにひかりなど名前にべにがつく茶品種)が優れており、次に独特の香りがある品種(藤かおり、さやまかおり等)が続く。在来種と呼ばれる昔からあるお茶で作った紅茶も良いものが多い。

あまりと思えるのは最多の栽培面積を誇る茶品種「やぶきた」で作られた紅茶である。いかにも、「余った茶葉で作ってみました」と思えるものもあり、青臭さが残ったものもあり品質が安定していない。しかしながら同じやぶきた種で作った紅茶でも「貴婦人」など紅茶通をうならせるものも存在している。

べにふうきで生産され、本場英国で認められた夢ふうきなど、インド、セイロンの紅茶と肩を並べる和紅茶も登場してきている。花粉症に有効な「メチル化カテキン」を多く含むということで、茶品種「べにふうき」の栽培面積は拡大している。メチル化カテキンは緑茶でないと含まれず紅茶にすると失われてしまう。このため緑茶や粉末での商品が多いが、早く「べにふうき」が日本が誇る紅茶品種であることに気がつき、べにふうき紅茶の生産を拡大してほしものである。

 

 

日本の紅茶 最盛期

昭和初期に日本の紅茶は、全盛期を迎える。紅茶生産国のインド、セイロンなどが昭和8年より5年間国際茶輸出制限協定を結び茶の輸出の制限をした。これは世界恐慌のあおりを受け紅茶の在庫が生じていた生産国が、在庫と価格を調整した結果により消費国は、協定に加盟していない安価で入手可能な日本の紅茶を輸入した。

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しかしながら、輸出制限協定が解除されると日本の紅茶輸出量は減少していった。さらに第二次世界大戦突入と共に、減少に拍車がかかった。

戦後、生産国の荒廃もあり、紅茶の生産は復活していく。しかし昭和29年をピークに国内の緑茶の需要の拡大、生産国の復興などにより紅茶の生産、輸出量は急激に下落して行った。昭和46年の紅茶輸入自由化により国産紅茶の見る影はなくなってしまった。

これらのことにより、日本の紅茶は価格に見合った品質であったのかが疑わしい。世界品質の紅茶もあったが、どちらかと言うと流通量が不足した時、日本の紅茶はもてはやされたようである。国産紅茶の品質の安定は現在でも問題であり、生産年、生産者により品質のバラツキが多すぎるように感じる。

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百年原木の高草紅茶の茶園

高草紅茶は、日本紅茶最盛期の頃の茶樹で現在も紅茶を生産しています。

当時に作られた 茶畑は、牧の原で見られるような一般的なカマボコの形をしていません。真っ直ぐに植えられていないのが写真でもわかりますが、このため効率の良い機械が使えず、平刈りという方法で刈り取りを行います。その関係で刈り取った上部が平らになります。

お茶の木は、30年程度で生産性が落ちてくるために植え替えが行われます。その改植も行われず、これだけ古い茶畑が残っている場所は静岡県内でも私の知る限りではありません。大茶樹のように1本だけの古いお茶の木はありますがね。

 

日本の紅茶 台湾編

日本の紅茶最盛期に行く前に、台湾で始まった日本の紅茶があります。

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台湾が日本の統治下になったことにより、台湾総督府によって明治36年に茶樹栽培試験場がが設立され、紅茶の研究が始まった。また、三井合名会社(現在の日東紅茶)が明治32年に台北、桃園などに大規模茶園を開拓し、茶の生産を開始した。

台湾では、昭和の始めに新しい茶園、製茶工場が続々と増えて行き、品質も良かったことから国際的に認められていった。昭和15年には生産量も3100tにもなった。

しかしながら、太平洋戦争の激化で食料増産などにより茶園も廃止され生産量を落として行った。昭和18年には、1500tまでに減った紅茶生産量は太平洋戦争の終結と共に台湾の茶事業自体が終焉を迎えてしまった。

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台湾の紅茶は、現在も生産を続けており、新しい茶品種での紅茶も出回っている。

 

日本の紅茶 再開期

大正時代、第一次世界大戦が勃発すると茶生産国(東洋)から、消費国(西洋)への輸出が滞り、日本茶輸出は好況を呈した。

大正6年には大谷嘉兵衛らの手により、「日本紅茶株式会社」が静岡市に設立された。このことにより日本紅茶の生産、輸出体制が整えられた。

しかしながら、第一次世界大戦終結後には、インド、セイロンの紅茶が復興し、消費国に大量に流れ込み日本の紅茶は再び低迷期に突入してしまった。

この頃、大正7年には、静岡にゆかりのダンカン・ジョセフ・マッケンジーが来日し貿易商社A.P.アーウィン商会の日本支社で日本茶の輸出拡大と静岡茶業の発展に貢献した。

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静岡市高松海岸にある旧マッケンジー邸は、アメリカンスタイルの洋館で、大型電気冷蔵庫、ガスレンジなど、当時ほんとにあったのかな?と思わせる装備を兼ね備えている。スパニッシュコロニアルという形式の建物である。

再び、低迷期に突入した日本の紅茶は、昭和初期に最盛期を迎えることになる。

 

中国 碧海茶

中国浙江省宇波(寧波市Wikipedia)の碧海茶というお茶です。

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このお茶については全くわかりません。

浙江省が静岡県と有効提携している位は知ってるが。

寧波(にんぽう)市は上海より杭州湾を隔てて南側にある都市です。長岡京市と姉妹都市を結んでいます。過去に友人が仕事で上海からバスに乗って寧波に行くのだが中途半端な距離(東京⇒愛知県豊川位の距離)で「えらく大変だ」と言っていたのを思い出す。最近は音信不通だが何をしていることやら。

この碧海茶の素性は全くわかりません。芽だけのお茶なので高級であることは間違いありません。このお茶を飲むと中国緑茶で唯一知っている龍井茶に味が似ているので、緑茶だと思いますが? 検索しても、このお茶の情報は出てこないので、ちんぷんかんぷんです。中国茶は奥が深いというか、魑魅魍魎の世界というか…。

この読み方もわからない碧海茶日本語読みで「あおみ茶」が手元にあり、飲めるのは幸せなことだと思い味わっていただいております。

 

 

日本の紅茶の始まり

明治初期の日本では、輸出政策のもと紅茶が世界の需要が多いことを理由に、紅茶の製造を推奨した。明治7年には「紅茶製法書」を配布し、明治8年には大分、熊本に「紅茶製造伝習所」を設け、中国から2名の紅茶製造技術者を招き紅茶の製造、伝習をさせた。

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静岡市駿河区丸子にある多田元吉翁碑

多田元吉は、徳川家の幕臣だったが明治になり現在の静岡市駿河区丸子でお茶の栽培を始めていた。
明治8年清国へ派遣され栽培や製造法を調査し、機器や種子を持ち帰った。
明治9年今度はインドに赴き、日本人として初めてダージリンやアッサムなどの奥地に入り、栽培、製造、経営法、アッサム種をはじめとする種子の収集などを行って日本へ持ち帰り、帰国後は全国各地を飛び回って知識を広めた。

明治11年には「紅茶製法伝習規則」を設け紅茶製法を伝習させ徐々に生産量も増加していった。「紅茶製法伝習規則」を廃止した明治23年には、生産量も175tに増加した。

イギリスに輸出された日本紅茶は、イギリスには適さず主にアメリカに輸出されていた。しかしながら不正茶の混入、インドとの価格競争が激化したことにより、明治23年をピークに紅茶生産量は減少に転じてしまう。

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静岡市丸子の起樹天満宮には多田元吉が持ち帰った紅茶の原木があります。

また国産紅茶品種「ただにしき」「べにほまれ」は、多田元吉が持ち帰ったインドアッサム系の系譜です。

中国 叙府紅茶

中国紅茶の叙府紅茶

中国紅茶は、世界三大紅茶のひとつである安徽省の祁門紅茶くらいしか知らない。といってもプリンス・オブ・ウェールズがキームン紅茶がメインのブレンド茶であると初めて知った。

四川省宜宾市は、茶葉生産量が四川省の4分の1を占める産地で叙府茶が有名なようだ。そこで作られた、金芽の紅茶。高級そうな茶葉だ。

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中国紅茶の正しい淹れ方は分からないので、普通に入れてみた。

茶葉の量が少ないのか、香り、水色はうすく感じてしまった。もう少し時間がたったら、水色は紅茶らしくなった。味は茶葉の出たばかりの若い芽の金芽だけで高級感がある。

実際に一口飲んだ時は、くせがありどうかと思ったが、高級な味ということはわかる。回りくどい言い方だが、好き嫌いはあるかも知れないが、飲むほどに癖になっていきそうな味ではないだろうか。

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緑茶と赤ワインはアルツハイマーを抑止する

エビガロカテキンガレートの研究が進み、多くの有効性が発見されています。

緑茶がアルツハイマーを抑止することが判明し、治療薬が見つかるかも知れないというニュースです。

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Heallth.india.comより

なぜ、indiaかというと、自動翻訳した文章が分かりやすかったので。

http://health.india.com/news/green-tea-red-wine-can-stop-onset-of-alzheimers/

緑茶、赤ワインは、アルツハイマー病の発症を停止することができます

 2013年2月9日19:43

緑茶や赤ワインは高齢者の増加を苦しめるアルツハイマー病の進行を妨げる可能性がある特定の化学物質が含まれ、新しい研究は述べています。初期段階の実験室では、リーズ大学の研究者は、彼らが死ぬことを引き起こして、タンパク質の有害な塊が脳細胞にラッチできるようにするプロセスのことを同定した。彼らは、赤ワインから緑茶とレスベラトロルからEGCGの精製された抽出物を用いて、この経路を遮断することができました、科学毎日を報告します。生物化学のジャーナルで発表された研究結果は、英国だけでも、およそ80万人に影響を与え、対象の治療法は現在ありませんアルツハイマー病を治療するための薬剤を開発するための潜在的な新しいターゲットを提供します。“これは、アルツハイマー病の原因と進行についての我々の理解を高める上で重要なステップである、”生命科学の大学の学部の主任研究員教授ナイジェル·フーパーは述べています。“それはアルツハイマー病は老化の自然な一部であることを誤解だ、それは我々が最終的にこのような創薬ターゲットのための新しい機会を発見を通して治療させることができると信じて病気だ”と彼は言った。

 

 

台湾 阿里紅茶

なんとなく台湾紅茶シリーズの阿里紅茶。

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阿里山の茶園は標高1500mの場所にあり、高山茶の代表です。

近年は高山に行けば行くほど高級品となる傾向があります。

梨山茶などは標高2400mで栽培されていますが、値段は目が飛び出るほど高価になってしまいます。

この阿里山紅茶も紅茶コンテストで特等賞を取ったものは、100gで8万円近くの価格をつけ話題となりました。

フォーカス台湾「最高級の阿里山紅茶600グラムで50万円近く

この阿里山紅茶は「小種紅茶」と書いてあることから中国種の茶樹からつくられているのではないかと推測されます。

水色は薄く直接の香りも強くありませんが、口に残る香りに特徴が有り、甘い香りがすばらしく、なおかつ長く続きます。

どこかで飲んだことがある紅茶のような感じです。

阿里山紅茶はアッサム紅茶などと異なり、チャノウンカという虫に葉を噛まれており、そのためハミチツや花のような香りを発する。

と書かれており、砂糖、ミルクなしでストレートで味わう紅茶です。

烏龍茶にも近く…。そう! 和紅茶と東方美人をミックスしたような味(和紅茶)と香り(東方美人)です。

国産紅茶も、このような価格がつく日が訪れることを願ってやみません。