和紅茶のカリスマ村松二六氏3ヶ月連続の偉業達成

雑誌「現代農業を」見ていたら村松二六氏の記事が出ていました、

なんと3ヶ月連続です。

現代農業3月号 【べにふうきの極意(前)】定職後3年の管理で一生が決まる

現代農業4月号 紅茶品種 【べにふうき栽培の極意(後)】

現代農業5月号 花粉用のべにふうき茶 釜炒り製法で

なんと3ヶ月連続の掲載です。惜しみも無く極意を伝授しています。全てを読破すればべにふうき釜炒り茶の達人になれます。特に5月号の釜炒り製法は必見です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

数時間、萎凋(茶葉を広げ萎らさせる)してから蒸さずに、台湾製の釜炒り茶の機械で火を入れ乾燥させて作ります。

パッケージの「包種茶」とは、台湾北部の文山地区で作られる発酵度の低い烏龍茶のことです。紙に包まれ出荷したことから包種茶と呼ばれています。

包種茶は現在では台湾でしか作られていません。台湾で作られているので烏龍茶に分類されていますが、萎凋された釜炒り茶と言って差し支えないと思います。

10年以上前に、台湾の友達にお茶を飲ませてもらいました。包種茶とは知らずに飲んだとき「なんて美味しいお茶だろう」思いました。その頃は、お茶にあまり興味が無くお茶の名前も聞こうとしませんでした。10年近くたった後で、中国茶ブームで台湾の凍頂烏龍茶が有名になり、飲んでいました。その時、「そういえばあの時に飲んだお茶は何だろう?」と思ったら、香りが鮮明に蘇り、どうしても飲みたくなりました。色々と飲み漁りやっと、たどり着いたのが包種茶でした。その時は本当に歓喜しました。お茶の世界に嵌ったきっかけです。

べにふうきは、花粉症に効くメチル化カテキンが多く含まれるので栽培面積が増えました。蒸し緑茶だと苦くあまり美味しくありませんが、釜炒り茶にすると、引き立つ香りが素晴らしく美味しく飲めます。紅富貴は紅茶品種なので紅茶にしても美味しいのですが、メチル化カテキンはなくなってしまいます。釜炒り茶ですとメチル化カテキンの量も減らないようなので、花粉症の為に蒸し緑茶の紅富貴を我慢して飲むより、美味しい釜炒り茶を飲みましょう。残念なことは、釜炒り茶は生産量が少なく市場にあまり出回っていないので手に入り難いことです。

どなたか作っていただけないでしょうか?指導はできませんが、作り方から機械まで紹介いたします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

村松二六さんの「紅富貴の釜炒り茶」は、本当に香りが良く台湾の包種茶にも引けをとりません。

 

消費者がお茶を選ぶ基準はなにか

なぜ高級茶が売れないのか?ヒントになる記事があったので紹介します。

値下げする吉野屋、値上げするマック

日本のスーパーマーケットに行くと違うブランドの同じ商品が並んでおり、それぞれ価格が違います。どれを選ぶかといえば、私は商品知識がないので価格が一つの選択肢になることは間違いありません。もし、商品の価格のところに名刺サイズ程度の商品説明なり、セールストークの一言があればその判断基準は違ってきたと思います。つまり、消費者の立場からすればどれを選んでよいかわからないから価格で選ぶ、という人は少なくないと思うのです。

 

バンクーバーの酒屋は州政府直営店が多いのですが、その巨大な酒屋の主たる商品はワイン。ワイン好きならともかく、たまにしか家で飲まない私など膨大な数のワインを前にただただ迷うだけです。その時、唯一の助けになるのがところどころに貼ってあるプロの評価、あるいは、評価機関が行った評点が表示されていることです。結果としてそれらを参考に適当なワインを買うことになり、全くセールストークのないワインを手に取ることはかなり少ないのです。

 
正直、面倒くさいのです。

 

中華料理店にグループで行って「注文係」になると数ページにわたるメニューから皆が満足する5,6品を選ぶのは実に大変な作業なのです。だから、人は考えることを拒否し、いつもと変わったものを選ぶのを面倒くさいと思うのかもしれません。

 

吉野家にしてもマクドナルドにしても当たり前の店なのです。行く人は行くし、行かない人はまず行かない、という前提に立てば、行かない人を取り込む努力をすべきなのかもしれません。つまり、両者ともにいえるのは過去、価格をいじりすぎた、つまり、価格をマーケティングツールにしすぎたのです。行く人にとってみれば牛丼が380円でも280円でも行くのです。しかし、興味ない人は280円でも行きません。新たな客を取り込む努力とはブランディング戦略から入らねばなりません。

ba_030

ワインを選ぶ基準は何でしょうか?

自分は、ワイン通ではないので特別な場合を除いて通常1000円位で美味しそうな雰囲気があるものを選びます。なぜ1000円なのかと申しますと500円程度の物は、当たり外れがある。1000円超えたら日本酒も視野に入りますので。

1000円程度のワインでも飲みきれない程の種類があります。いまだにリピートするワインには出会っていませんから。早い話、ワインは良く解らないということでしょうか。まあ、セブンイレブンの598円のヨセミテロードで満足していますから。

お茶もワイン同様、良く解らずに飲んでいる人がいるのではないでしょうか。お茶の価格差と味の差もわかりにくいのでが。スーパーで茶葉を価格で選んでいる人を高級茶に向かわせる事ができれば…。お茶が日常から離れてしまった今、消費者を取り戻すのではなく、新規顧客を呼び込むことが必要かと思いますが…。例えば内容量を少なくして買いやすくするのも良いかも知れません。発泡酒に350mlと500mlがあるように。発泡酒のように量は違っても中身の単価は、ほとんど変わらないようにして。言うのは簡単ですが難しいですね。

ブランディング – wikipedia

 

葉っピイ向島園の番茶紅茶

藤枝市瀬戸ノ谷の葉っピイ向島園さんの「番茶紅茶」です。

mukoujima1

藤枝市中心街から瀬戸川沿いを車で20分ほど山側に上ったあたりが瀬戸ノ谷地区です。

そこに向島園さんがあります。向島園さんは農薬・化学肥料を一切使わない有機栽培のお茶を生産しています。また、有機認証にも取り組んでおり、この「番茶紅茶」は有機JASとアメリカのUSDAオーガニック認証を受けています。

「番茶紅茶」と名前のように秋に摘み取る4茶・秋冬番茶を使用しています。低カフェインのお茶になります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

香りは、弱いのですが水色、味は良いです。番茶のようにサッパリとした仕上がりになっています。食事にも合います。リーズナブルな価格なのでお買い得です。欠点は、茶葉の見た目が良くないです。味には関係ないので気になさらずに。

以前、向島園さんの工場を見学させて頂いたとき、工場内のある地点で気の強いパワースポットのような場所がありました。気のせいかとも思っていましたが、実際に縄文土器が発掘されています。そのような場所で作られた有機紅茶なので、パワーをもらえると思います。

先日の静岡新聞に向島園さんの記事が掲載されていました。わりと早く記事が削除されてしまうようなので転載します。

スウェーデンの雑誌記者が茶園を訪れ取材した=藤枝市瀬戸ノ谷

 藤枝市瀬戸ノ谷の茶園に20日、スウェーデンの雑誌記者が訪れ、茶の生産や茶葉の製造工程を取材した。
 日本の食文化を記事にするという記者のマルクス・フェレデアムさん(39)と、カメラマンのナジャ・コールソンさん(49)。この茶園を管理する向島和詞さん(27)の案内で栽培現場を回り、茶葉の形や摘み方、年間の摘採計画などを細かく聞いた。
 隣接する工場では、茶葉を蒸したり揉(も)んだりする荒茶の加工作業について説明を受けた。マルクスさんは「日本茶は個人的にも気に入っている。茶園も美しい」と感心した様子でメモを取った。

新茶初取引なのに「上級茶の取引伸びず」で思うこと

15日、静岡茶市場では新茶初取引を迎えた。最高値は清水両河内産の「やぶきた」で1Kg 88.800円の値を付けた。上級茶の注文が伸びずにいる。

本当は上級茶が売れると良いのだけれども、なかなか売れない。高くて売れないのか、魅力がないのかわからないが、売れない。ワインのヌーボー(新酒)のように、みんなが興味を持ってくれると良いのだけれど。「今年の新茶はどうだろう?」「あの地域の出来が良いようだ」などの声は聞こえてこない。

「色々とやっている」と怒られそうだが、お茶には、地域で特色を出すとかの仕掛けが必要なのだろう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先日、磐田市のビジネスホテルに泊まる機会があった。朝食のビュッフェには、お茶とコーヒーが置いてある。コーヒーはコーヒーサーバーで、お茶は、急須で淹れるセルフサービスだった。お茶は、粉茶である。抽出に時間が要らないので合理的かとも思うが、やっぱりそんなものかと思った。全国の人が集まる茶どころのホテルなのだから、茶業組合とか、公共機関が普段使いで上質のお茶を用意しても良いのではないかと思う。最近は、お茶を全く飲まない人も多いのだから、飲んでもらわないことには、消費は増えてこないのだから。

あと、ホテルでの、結婚式や宴会の席に出るノンアルコールの飲み物と言えば、ジュースとウーロン茶が主流なのだが、お酒を飲まない人が宴席で飲むには少し寂しい。ノンアルコールビールは美味しくない。美味しい冷茶があればと、いつも思う。茶処のおもてなしとしては、シャンパン色の冷茶を飲みたい。

さて、今年の新茶はどうだろうか?興味を持っている人も少しはいる。

 

もっとも早い新茶初取引とピークを過ぎつつある藤の花

「静岡茶市場では、新茶の初取引を4月15日に開くことを決めた。前年より8日早く茶市場設立以来、最も早い」

早いことは、良いことなのでしょが冷蔵庫が発達してから、新茶の有り難味がなくなってしまいました。昨年の新茶を飲んでも一般の消費者には違いがわからないでしょう。

果物には、まだ季節感がありますが、新茶は、季節感がなってしまいました。せめて初鰹くらいの季節感が欲しいですね。

お茶の葉は、かなり成長しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

十分、茶摘ができそうです。

今年は、桜の開花が早かったのですが、街中の花がいっきに咲いたようで、街は花で溢れています。そんな中、つつじが咲いているのに驚いたのですが、藤が満開を過ぎ、散り始めています。急に暖かくなったなったせいなのでしょうが、一説には、太陽活動と宇宙からの放射線も関係しているようです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

藤枝市の蓮花寺池公園では、毎年恒例の藤まつりが4月20日~5月6日まで開かれます。

先週末の桜まつりも桜が散った後でしたが、藤まつりが始まった頃には藤の花は散ってしまうと思われます。蓮花寺池は見てないのですが近所の藤の花が上記の写真のような状態です。純粋に、藤の花を見に行くのでしたら今週中がお勧めです。

2013fujiposter