台湾紅茶の父

台湾南投県、観光地で有名な日月譚の近くに茶業改良場魚池分場があります。

ここに台湾紅茶の父と呼ばれた新井耕吉郎技師の記念碑があります。

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碑の説明文には、「台湾紅茶的守護者 新井耕吉郎」と書いてある。

新井耕吉郎の紹介

新井耕吉郎技師は、日本の群馬県生まれで、1926年台湾総督府中央研究所平鎮茶業試験支所に勤務、1936年魚池紅茶試験支所の成立前、支所創立の仕事に参加し、支所建設の場所、地理環境、土壌、気候と製茶品質等の要素をを評価し、最後に海抜八百余メートルで、日月譚湖畔の水社村猫蘭山を設所場所と決定、台湾紅茶産業の発展で設所した。

新井支所長は魚池紅茶試験支所の最後の日本人の支所長で、第二次世界大戦の間も職を勤める、彼は大きく台湾経済に影響を興えた、徴兵も頻繁で、試験費用と労働も欠乏する中で、紅茶の各種研究と普及業務に当たり、積極的に業務を推進された事は、尊敬に耐えない次第である。

新井支所長は1947年に病死される。終戦後、首任となった台湾茶業公司総経理陳為禎支所長は、1949年氏の功績を記念し、茶園に記念碑を建てる、これをもって、故き新井耕吉郎支所長が、台湾紅茶産業に対して偉大な貢献をしたことを記念する。

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台湾の人々は、新井耕吉郎技師の恩を忘れず末永く感謝されています。

台湾紅茶は、生産量が少なくあまりメジャーではありませんが、ミントの香りがする台湾18号(紅玉紅茶)と台湾8号(アッサム)が中では有名です。18号は好き嫌いが出るかもしれませんが、8号は誰が飲んでも美味しい紅茶です。

台湾には、東方美人(オリエンタルビューティー)と呼ばれる烏龍茶があります。これは発酵度が非常高く紅茶と呼んでも差し支えないお茶です。マスカットフレーバーの香りがする高級品は、驚くほどの高価(100g 数十万円)で取引されています。中級品でも現地価格で100g 3000円位はします。私も大好きなお茶ですが、良い物はなかなか口には入りません。

今の国産紅茶も、幾多の先人たちの努力により、発展してきたことに感謝するしだいです。

 


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