俺は葉っぱで飲む人に「急須の化学」

「俺は葉っぱで飲む」というポスターやチラシがありました。

静岡茶のPRなのですが、あまりパッとしませんでした。急須で淹れた方が美味しいとわかっている方には当たり前のことでも、急須を持ったことがない人にはチンプンカンプンでしょうね。

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そこで「急須の科学」です。

3月10日の茶学の会は三重から稲垣さんに来ていただいて「急須の科学」です。

茶学の会は元「お茶の里博物館」館長の小泊先生が会長をしているお茶の研究会です。といっても肩肘張らず興味深い講師のお話が聞ける講演会です。

今回の「急須の科学」は問い合わせが多いようなので盛況になりそうです。

紅茶もお湯を沸かすポットの材質(アルミ、鉄、銅)でかなり味が変わってしまいます。日本茶の急須は、なぜ常滑が有名なのか?なぜ朱なのか?帯網急須で淹れるとなぜ美味しくなるのか?南部鉄器で淹れたらどうなるのか?翡翠の急須で淹れるとどうなるのか?など少し考えただけでもなぞだらけです。面白そうです。

茶学の会は、緑茶に限らず茶の湯、紅茶、中国茶、発酵茶などお茶に関することは幅広く学ぶことができます。毎回、興味が尽きない内容です。

講演は、だれでも500円で聴衆可能です。お茶は、大人の学びを満足させる学問であり、園芸でもあり、屋外の茶摘から飲めるお茶にする加工までの工程は興味深いものであり、できたお茶を飲みくらべるのも楽しく、料理の研究もありです。そのうえ健康に良いです。

こんなに面白いのに残念なことがあります。内容ではなく、これからのお茶業界を背負う若者の参加が少なく、あまり興味をしめさないようです。生まれた時からお茶と共に育ったことで興味がわかないのか、お茶は緑茶一辺倒になりウーロン茶、紅茶に関心がないのか。はたまた斜陽産業になりつつあるお茶業界に見切りをつけたのか?

ひとつ提案です、「葉っぱで飲む」のを推進するなら急須つきの煎茶を販売したらどうでしょうか?高級な急須でなければセットでも1000円以下で販売できると思いますが。

 


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