お茶の葉を1時間、かき混ぜたり、裏返したりしながら天日干するする蒸し茶がある。
藤枝市の葉梨地区で作られる、茶樹の品種「藤かおり」を原料としたお茶である。
香りを増す為に天日干しをしている。
この製法は、萎凋してから殺青(茶葉の発酵を止めるために蒸したり炒ったりする)する前まではウーロン茶と同じである。違いは、ウーロン茶が炒るの対してこのお茶は、日本茶と同じ様に蒸して殺青する。
これは、緑茶なのか、発酵茶なのか?
飲んでみたいのだが、生産量が少なく気合を入れなければ手に入らない。
もう一つ「峰の十字星」というお茶がある。
このお茶は、かって奥深い場所で摘み取られ、運搬手段が貧弱だった頃、摘み取った茶葉を麓の製茶工場に運ぶのに時間がかかった。自然に萎凋された状態になってしまい香りのよいお茶に仕上がった。運搬手段もよくなり、新鮮なうちに蒸すのが最高という習慣が出来て何時の日か廃れてしまった。
かっての製法を現代で再現したお茶である。室内で15時間ほど萎凋してから蒸して作る緑茶だ。
こちらは、飲んでみたが少し変わった緑茶くらいであった。これも緑茶なのか、半醗酵茶なのか?
自分は毎年釜炒り茶を作っている。茶摘のあと一晩寝かせてから炒るのである。「峰の十字星」と同じ製法であるが殺青の時に炒るので、釜炒り茶と呼ばれている。
半醗酵茶は、範囲が広く発酵度が低いものから完全発酵の紅茶まで多種多様のものがある。
最近では、ダージリンの紅茶も、発酵を浅くしてあるのでウーロン茶のようになってきた。また台湾のマスカットフレーバーと呼ばれる「東方美人」は、カテゴリーは烏龍茶だが発酵度が高く紅茶のようだ。
発酵茶は奥が深い。